遺言書の作成を考えています。遺言書にはどういった種類があるのですか?

自筆、秘密、公正証書の3種類がある  遺言書には、①自筆証書遺言、②秘密証書遺言、③公正証書遺言の3種類があります。それぞれの遺言の特徴は次のとおりです。 ① 自筆証書遺言  ・ 自筆で書く必要があるが、費用がかからない …

遺言書に記載した財産を処分したときは、遺言書を書き直したほうがいいですか?

書き直さなくても遺言は無効にならない  遺言を作成した後に遺言書に記載した財産が処分された場合、その処分によって、遺言に記載された内容と抵触する部分については、遺言を撤回したものとみなされます。 したがって、書き直さなく …

遺言書に借金(ローン)を引き継ぐ者を指定おけば、それ以外の者は負担しなくて済むのでしょうか?

借金の負担方法の指定は債権者に主張できない  遺言で相続方法を決められるのはプラスの財産だけで、マイナス財産(借金、ローン)はその対象となりません。なぜなら、プラスの財産は被相続人が自由に処分方法を決められますが、マイナ …

遺言書に「遺贈する」と書くのと「相続させる」と書くのではどう違うのでしょうか?

「相続させる」は遺産分割方法の指定にあたる  遺言で遺産を移転する場合、「遺贈する」と表現するのが一般的です。この場合、遺贈の相手は、法定相続人であっても法定相続人以外の者であっても構いません。  一方、相続というのは、 …

遺言書で財産引継ぎ者として指定した者が遺言者より先に死亡した場合、代襲相続が発生しますか?

代襲相続は発生しない  民法では、「遺贈は、遺言者の死亡以前に受遺者が死亡したときは、その効力を生じない」と定めていますので、遺言書で財産を法定相続人以外の者に「遺贈する」と指定し、遺言者より前に受遺者が死亡したときは、 …

遺言書で財産引継ぎ者として指定した者が遺言者より先に死亡した場合、その遺言の効力はどうなるのですか?

死亡者に関する遺言の部分は無効  遺言書で財産を引き継ぐ者として指定された者が、遺言者よりも先に死亡した場合、その死亡者に関する遺言の部分については無効扱いとなります。つまり、遺言書の中の死亡者に関する遺言の部分は、財産 …

遺言書で財産の一部についてのみ「相続させる」と指定した場合、相続の指定をしなかった財産はどういう扱いになるのでしょか?

「相続させる」財産を持ち戻して相続分を算定  遺言で、すべての財産について相続の指定をするのではなく、財産の一部だけについて相続の指定をして、残りの財産については相続の指定をしなかった場合、どのように財産の分割が行われる …